当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
  • 平成22年/2010年8月29日 小説新潮賞 直木賞で落ちた作品、うちの候補作にいただきます、の姿勢。
     文学賞の歴史問題です。「主催者は立派なのに、賞はイマイチぱっとしない、の代表格とは?」……こんな設問があったとして、ワタクシだったら迷わず、こう書いちゃいます。「新潮社の賞」。  以前、新潮社がようやく、作家名を賞の冠につけることになった「山本周五郎賞」のことを取り上げました。今日は、そっから、ぐいと歴史の軸を巻き戻しましょう。  山周賞以前の、直木賞ライバル賞。昭和37年/1962年〜昭和43...
  • 平成22年/2010年8月22日 「噂」小説賞 作家が作家を選考するような賞は、まったく信用できない。
     そりゃあ、これだけ暑いとバテますわよ、直木賞オタクだって。  と元気の出ない我らに。ごちそう中のごちそう、ひと口入れただけで極楽、ざっと眺めているだけでもおなかいっぱい、大満足必至の雑誌があります。  『月刊 噂』です。  とくに、そう、直木賞の情報に飢えている向き(つまりワタクシ)には、こういう「ごちそう」の存在は、そうとうに得難く、貴重なわけですよ。  昭和46年/1971年7月〜昭和49年...
  • 平成22年/2010年8月15日 吉川英治賞 公募型で始まったはずが、いつの間にやら姿を変える。
     あえて直木賞と結びつけなくても、これはこれで、文学賞を考えるときに大きなテーマを与えてくれる賞ではあります。  吉川英治賞。いまでは完全に講談社の支配下に入り、「吉川英治文学賞」「吉川英治文学新人賞」「吉川英治文化賞」の三賞を構えるまでになりました。歴史的にこの賞のたどったユニークさは、忘れがたいものがあるわけです。 【吉川英治賞受賞作・候補作一覧】  創設は昭和37年/1962年2月。まだ吉川...
  • 平成22年/2010年8月8日 角川小説賞・日本ノンフィクション賞・野性時代新人文学賞(角川三賞) 文学賞は売上に結びつかなければ無価値である。
     そうそう。角川小説賞が「直木賞のライバル」っていうのは、わかるよ。エンターテインメント小説のための賞だから。でも、日本ノンフィクション賞とか、野性時代新人文学賞まで、ライバルって、そりゃおかしいぞ。  ……と、反射的に思ってしまった方のために、今日のブログを書きます。  ワタクシも、そう思っていました。直木賞とは大衆文芸=エンタメ小説を対象にした文学賞だ、と信じ込まされていたころは。でも、いつか...
  • 平成22年/2010年8月1日 新青年賞 読者の意見を参考に。でも全面的に読者にのっかるわけには、いかないよなあ。
     文学賞。それは平和のあかし。  っていう名言を吐いたのは誰でしたか。ちょっと思い出せませんが、直木賞のライバルたる賞は、戦前にも数々ありました。それらがたいてい短命に終わったのは、あのニックキ戦争のせいだ、軍部のせいだ、あーんぼくらの大好きな文学賞を返せ! というのは確かに、一つの見方です。  いやいや坊や。戦争中のほうが文学賞は活発につくられたのじゃよ。文学賞が平和と結びつく、だなんてウソなん...